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梨華との秘密
第5章 蜜の刻
 梨華の驚いた顔が、可愛いなぁ。
 この可愛い顔のどこに、あれだけのドスケベさが隠れてるんだろう?
 なんて、考えてたが、


「あぁ、ママも恥ずかしい自分を撮られたがってんのさ。それに梨華のことに気づいてるなら、なおさらだよ、梨華。」


 うそっ、という顔で彼女は考えこんだ。
 梨華の唇が何か言おうとしたが、それを無視して俺は食堂にもどった。
 三奈からのメールが届いていた。


「いま終わりました。

これから帰ります。

オムライス、楽しみです。

梨華にも伝えといて下さいね。

なるべく早く帰ります。」


 おっ、珍しい、普通のメールだ
 それなら、普通の返事かな?


「仕事、終わったんだね。

気を付けて帰っておいで。

愛してるよ、俺の可愛い三奈。」
 

 良いかな?
 そのまま送信していた。
 少し、道具を下ろすことにして、二階に上がった。
 十分ほどアレコレ選び、食堂に降りた。
 軽く、作動をチェックしていると、興味深げな視線を感じた。


「パパ、それはなに?気持ち良さそう。」


 少々、驚いたが、


「梨華、いけないなぁ、悪い娘だ。興味があるなら、いま使ってあげようか?」


 えっという表情で固まっていたが、


「ごめんなさい、勉強します。」


「ふふふ、乳首につけるものさ。ふふふ。」


「ひっ、乳首!いまは、いらなぁい。勉強、勉強。」


 そう言うと梨華は、リビングに消えていた。
 思わず、プッと吹き出していた。
 やれやれと、思いながらタバコに火を着けた。
 ユックリと上がる紫の煙に、幸の笑顔が浮かんだ気がした。
 そういや、幸と初めてエッチしたのは中二の修学旅行のあとだったな。
 最初は、ノーマルだったけど、なんかモノ足りんかったな。
 けど、幸もだったな。
 その時、言われたなぁ、、。


「二郎さん、私にやりたいことって、こんなんじゃないでしょ。私も二郎さんがしたがってることじゃなきゃ、いやっ!」


「えっ、俺のしたがってること?幸ちゃん、そりゃ、ダメだぜ、俺がしたいのはSMだぜ!」


 幸の顔に微笑みが広がり、


「うん、SM、私もそれを望んでるの。私、奴隷になりたいの。たぶん、私、マゾだと思うの。」


 その時の幸の微笑みから、全てが始まった。
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