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大嫌い
第19章 母
私の抗議も何処吹く風とばかりに母は胸を張る。
「何よ、信じないの?私、強羅先生にも恋愛大明神と崇められてるのに」
「れ、恋愛大明神ン〜?」
「そうよ?強羅先生だって、美羽ちゃんだって私のおかげで結婚できたって感謝感激雨あられよ」
鼻高々な母を、私は信じられない気持ちで見つめた。
「花菜子の気持ちも、十年前から言い当ててたじゃない。覚えてないの?」
確かに小学生の頃から、竜雄をかまう私に「花菜子は竜雄君が大好きなのね」とか言って笑ってたけど…