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第26章 追跡者・由羽

(寄りによって、何で花菜さんよ)

由羽はずっと花菜子のことが大嫌いだった。


今は落ち着いて見えるが、幼い頃の花菜子は乱暴者で竜雄を追い回しては泣かせていた。由羽は泣きながら花菜子を止めたが相手にされなかった。

それが、竜雄の背が伸びて"可愛い男の子"から脱皮した途端に手のひらを返して言い寄った(ように由羽には見える)花菜子の印象が好転するわけがない。