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第4章 七年前(翔子)

(アノ時言ってたイワオ君て、まさか…一度しか会っていないのに？いやだわ、考えすぎよね。いくらなんでも、あの子に一目惚れはないわよね…)

心の中とはいえ、翔子は磐尾に結構ひどい評価を下した。

人を見かけで判断してはいけない、と教えてはいるものの、娘が選ぶ男の子はそれなりの容姿であって欲しいと願う勝手な自分に、翔子は初めて気づく。