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大嫌い
第4章 七年前(翔子)
夕方の商店街を母娘で手を繋いで歩いていると、ふいに美羽が
「イワオ君…」
と呟いて足を止めた。

「え?」
翔子はまず美羽を見下ろし、その視線を追う。

メガネをかけた、ボサボサ頭の冴えない少年がこちらを見ていた。

以前会ったことのある、夫の教え子と気づき、
(確か、名前は磐尾…イワオ?)
ハッとする。




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