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第31章 Happy Birthday

「はぁ…はぁ…花菜ちゃん」

「…た、つ…お…」
差し出された竜雄の手のひらに頬擦りし、花菜子は力尽きたように意識を失ってしまう。

竜雄は精液で汚してしまった彼女の腹を拭き、穏やかな寝顔を見ているうちに愛しい気持ちが込み上げて胸が苦しくなる。


「ごめんね…」

レストランの予約で頭がいっぱいでプレゼントの予算が足りなくなり、記念すべき二十歳の誕生日だというのに不細工な銀の指輪しかあげられなかったことが悔やまれる。