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第31章 Happy Birthday

あげくに直前にケンカしたせいで関係が拗れてメインのレストランはドタキャン、まともに食事も出来なかった。


(こんな事になるなら、変なマイルールに拘ってないで素直に小遣いを使えば良かった…)


竜雄は花菜子と付き合い始めた時に、デートなどの費用はバイト代で賄うと決めていた。
彼女と出掛けるのに親に貰った小遣いで支払いをするのが子供っぽいと思ったのだ。


(そんな意地の張り方こそが子供っぽかったんだよな…)


竜雄は改めて己の未熟さを呪った。