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第35章 エピローグ．

――――…

「若竹先生が？…まったく、口が軽いな…」

「本当にウチの大学受けるんだ？」

「うん…あれ、イヤかな？」

「まさか！」

「…小学校しか一緒に通えなかったからさ、一年だけでも同じ大学に行きたかったんだ」

「竜雄…」


花菜子の瞳が潤むのを見て、
「泣くようなことじゃないと思うけど」
竜雄は彼女をそっと抱きしめた。