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大嫌い
第6章 磐尾(25)
「妹に、何か?」

キリリと濃い眉を吊り上げて僕を睨み付ける少年は、先日商店街で見かけた、確か…そう、竜雄君という子だ。

「あ、いや、その…恩師の娘さんに似ていたもので」

竜雄君のオーラに気圧されて思わず丁寧な話し方をしてしまう。

「…おんし…先生ですか?」

「う、うん、高校の時の担任で強羅先生っていう…」




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