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アネゴ的カノジョ
第4章 蘇る本能
 
「んくっ……」

 壁の隙間から目が離せない雅人。

 コツンと眼鏡が壁と当たる事に軽く苛立ちを覚えながらも、股間に導いた右手は休めない。

 隙間から見える、杏子の淫らな姿。

 最初は戸惑ったものの、普段とは違う杏子の痴態に、欲情を抑えられなかった。

「はぁ…はぁ……姉…ちゃん……」

 雅人の視界に映る杏子は豪快に笑う男勝りの杏子ではなく、男を誘うような艶めかしい雰囲気を漂わせた杏子だった。

 全身から汗を滲ませ、イヤらしい音を奏でながらワレメを弄る杏子。

 柔らかい胸を揉み拉いて歪に形を変えさせる杏子の恍惚な表情は、淫らな女の物だった。

 杏子のあられもない姿は、雅人の右手をつき動かしていく。

「んはぁ…はぁ……姉ちゃん………あんなに………」

 ワレメが見えなくとも、頭の中では小川での光景が浮かんでいた。

 それを今まさに杏子が自分で慰めているかと、雅人の興奮は昂る一方だった。

 淫らな杏子をオカズに右手でモノを扱いている事に背徳感を覚えながらも、雅人の右手は止まらない。

 そればかりか、杏子の甘い嬌声が耳に届く度に、その動きは早まっていく。

「うっ……ね…姉ちゃん……」

 脳がモノからの刺激に耐えられなくなる。

 思わず呻いた瞬間だった。

 二人の部屋を隔てる薄い壁に、雅人のモノから噴き出した液体が飛び散った。
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