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第8章 奇妙な、物の怪

バゴガガガッー





会場となったホールに









突如として閃光と爆音が轟いた。










黒石幸久が、






「ウウッ！」









身体を反らし呻いた声を漏らし







背後にいた２人と目線を合わす。










「どけ!!早いところ散れよ…」








煙りが舞い上がったホール内で、









阿鼻叫喚の大声に紛れ込んで、









「幸久！お前がどきな…。」









薄笑いを浮かべた２人は、








ニヤニヤと幸久に嘲りの声を掛けたが、





救急車のサイレンに掻き消されてしまった…。










「自分だけ助かった


気分だろ!?バーカ…






ここがお前の墓場だ、よ！」









幸久の両腕に３本の腕や手が差し込まれ、









体の動きを押さえられた。













徐々に、ホール会場内で









据えた煙りの臭いが充満し始めていた。












「幸久さん、ケケケケケッ！このまま堕ちて消え失せな！」














グイグイ両腕の筋肉や骨が締め付けられ、