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異端視されし者~★なぜ、彼は逃亡者と化したのか!?
第11章 勇者は倒れても
「ワセリン…を、ああっ、痛てて、洋子サン頼むよ‥」










頭に被っていた花村愛用のニットキャップが外れていた。










「それとな…舵を取るな、エンジンが切って









船をとめて碇を降ろす…それだけでいい!…ウッ」







ソファの上で花村は洋子へ指示を出し、








辛そうに赤黒く腫れ上がった肩を押さえ、






身を捩り波目でのた打っていた。








「あんチャン、生きてっか!!オオオイ!






唇、切ったな…洋子サン、舵の脇を、







左のauto、ボタンを押して船を泊めるんだ!








碇を…泊まった場所へ降ろすだけでいい!頼むよ‥」








「解ったよ‥何度も言わないでよ‥早いとこ、休ませてやるからね。」











威勢のいい声が児玉した。








意識がもうろうとしてはきたが、








花村は痛みにのたくりまわりながらも、







冷静に指示を出していた。










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