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僕の伴侶は蜷局を巻く
第11章 11
受話器の向こうでハーリーが訴える。「お父さんはゆうべ、ユウキと会っていたそうなの。彼が振り込みをやめたんですって。もうお金は払わないというのよ。家は残っているけど…この先いったいどうすればいいのか」
「でも、どうして?」いったい何があったというの? ユウキはゆうべ、父に会っていた? ずっと? 愛人ではないの? さっぱりわけがわからない。「理解できないわ」
「わたしもよ。お互いうまくいっているんだと思っていたのに。それに、お父さんのことが気になって。三時間ぐらい前に帰ってきたんだけど、ひどく興奮していて、その、正直言って、心配なの」
「きっと何かの間違いよ。ユウキがそんなことするはずないわ。お母さんが一番わかるでしょ」
「お父さんは顔も体も怪我と痣だらけなのよ」
ミハルは歯を食いしばり、鋭く息を吐き出した。「理由は聞いた?」
「ええ、でも、興奮していて…」
「ちゃんと話して」ミハルは受話器を握りしめた。
ハーリーはすすり泣いた。「ユウキは欲しいものを手に入れたから、もうお父さんは必要ないんですって」
ミハルはとっさにバスルームに目をやった。最低だわ!どこまでも!
「彼と話せる?」
ミハルはベッドを離れ、服を探した。ユウキがバスルームを出るまでに服を着ておく必要がある。
「このままではすまさないわ。心配しないで。なんとかするから。すぐそっちへ行くわ。ね?」
「でも、どうして?」いったい何があったというの? ユウキはゆうべ、父に会っていた? ずっと? 愛人ではないの? さっぱりわけがわからない。「理解できないわ」
「わたしもよ。お互いうまくいっているんだと思っていたのに。それに、お父さんのことが気になって。三時間ぐらい前に帰ってきたんだけど、ひどく興奮していて、その、正直言って、心配なの」
「きっと何かの間違いよ。ユウキがそんなことするはずないわ。お母さんが一番わかるでしょ」
「お父さんは顔も体も怪我と痣だらけなのよ」
ミハルは歯を食いしばり、鋭く息を吐き出した。「理由は聞いた?」
「ええ、でも、興奮していて…」
「ちゃんと話して」ミハルは受話器を握りしめた。
ハーリーはすすり泣いた。「ユウキは欲しいものを手に入れたから、もうお父さんは必要ないんですって」
ミハルはとっさにバスルームに目をやった。最低だわ!どこまでも!
「彼と話せる?」
ミハルはベッドを離れ、服を探した。ユウキがバスルームを出るまでに服を着ておく必要がある。
「このままではすまさないわ。心配しないで。なんとかするから。すぐそっちへ行くわ。ね?」