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僕の伴侶は蜷局を巻く
第11章 11
ミハルは呪いの呪文を唱えながら質素なスカートをはいた。髪をポニーテールに結んでいるところへ、呪われた本人が腰にバスタオルを巻いただけの姿で、髪をタオルで拭きながら出てきた。
ユウキはドアを開いたところで立ち止まり、髪を拭く手を休めた。「起きたのか」
「母から電話があったわ。振りこみをやめたんですって?」
ユウキは持っていたタオルを床にほうり投げた。「…聞いたか」
「そうよ、聞いたわ。何もかも。アナタがお父さんになんと言ったか。アナタの子を産む女と金剛家の性…そして子供の頃から私の家族を利用して築いた富よッ。用済みだから消えろ、と」
ユウキの目が残忍な輝きを帯びた。「ずいぶんはなはだしい嘘だな」
ミハルは拳を握りしめた。それで言い訳になるとでも思っているの? 彼女は衣装ダンスの扉を開け、昨夜は空にしたばかりの鞄を乱暴に引っ張り出した。
「僕には弁解の余地すらないのか?」
ミハルは鞄のファスナーを開け、彼を見上げた。「父に振りこみをやめると言ったの?言わなかったの?」
ユウキの目が細くなり、体から冷たいオーラを放つ。「言ったよ」
ユウキはドアを開いたところで立ち止まり、髪を拭く手を休めた。「起きたのか」
「母から電話があったわ。振りこみをやめたんですって?」
ユウキは持っていたタオルを床にほうり投げた。「…聞いたか」
「そうよ、聞いたわ。何もかも。アナタがお父さんになんと言ったか。アナタの子を産む女と金剛家の性…そして子供の頃から私の家族を利用して築いた富よッ。用済みだから消えろ、と」
ユウキの目が残忍な輝きを帯びた。「ずいぶんはなはだしい嘘だな」
ミハルは拳を握りしめた。それで言い訳になるとでも思っているの? 彼女は衣装ダンスの扉を開け、昨夜は空にしたばかりの鞄を乱暴に引っ張り出した。
「僕には弁解の余地すらないのか?」
ミハルは鞄のファスナーを開け、彼を見上げた。「父に振りこみをやめると言ったの?言わなかったの?」
ユウキの目が細くなり、体から冷たいオーラを放つ。「言ったよ」