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僕の伴侶は蜷局を巻く
第13章 終章13
「じゃあ、避妊薬は飲んでいないとでも?」
「そうよ。飲んでるけど…生理の周期が不規則だったから飲んでいたのよ」
「飲んでいるのだな」
「だから!避妊のために飲んでたんじゃないッ!」
「だろうな。次の、次のぶんまである」
「違う。もうやめて、私の話を聞いてよッ!」
「逆の立場なら君は聞くのか?」
「聞くに決まってんじゃない!」
「僕は聞こうとは思わない。愛と献身を約束し、僕の子を産みたいと宣言した舌の根も乾かないうちに、その可能性を完全に封じる薬を飲もうとしているんだぞ」
「頭が痛いから頭痛薬を飲みたいって言ったのよ」

ユウキは彼女のバッグへ避妊薬を刺すように入れ戻した。「イザナミを恨む…確かにお嬢様はそうおっしゃった。避妊薬のバリケードを突破して妊娠したらイザナミの所業かもしれんしな…。妊娠してないと思うのも当然だ。結婚当初から産む気はなかったんだな」
「あったわよーっ!たまには人の話をちゃんと聞いたらどうなの」ミハルはバッグを投げ出して抗議した。
「こんな結婚…うまくいくと思った僕が愚かだった…」
「ユウキッ」こんどこそ本当に彼を失いかけていることに気づき、ミハルは必死で訴えた。二度と彼を失うわけにはいかない。いっときの感情を深呼吸してから言葉にすれば、今までだって何も問題は起きなかったのに…。「うまくいくわよ。そう、ちゃんとやるから」
「僕にわかるのは、アナタと出会わなければよかったということだけだ」

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