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光月 官能ホラー企画
第2章 鏡の力
「そうだねえ、ちょうど秋美ちゃんみたいに、いつも一人で来てたな。 そして、よく誘われてたっけ、その鏡を忘れていった日も、男と店を出て行ったな……。 美人だったからなあ」
マスターはそう言って私をチラッと見た。
「はいはい、私はそんなにモテませんから」
なんて言ってると珍しく、男が寄ってきた。
「あの、一人ですか? よかったら一緒に飲みま……」
台詞も言い終わらないうちに、そのちょっとタイプの男は、怖いものでも見るように去っていった。