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光月 官能ホラー企画
第2章 鏡の力
たぶんファンデーションも入ってないんだろう。

私は、そっと開けてみる……。

「あっ、!」

上下に鏡のついたそれを見た瞬間、

私には感じた。

それと同じ感覚を知っているから。

「マスター。 この鏡、借りていっていい?」

「えっ、う〜ん、いいかな。 どうするの?」

「ねえ、この鏡、忘れていった人って、どんな感じだった?」
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