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half. ~Sweet blood~
第5章 勉強と、勉強…
「嫌なら逃げろ」
「んっ、あ…何?」
目をとろけさせたルシアは滴る血をこぼさないように受け止める。
「命令じゃねーし、halfだからじゃねー。だから嫌なら拒め。今すっげールシアを抱きてー」
傷を舐め痕を消すとルシアは言った。
「ハァハァ…あぁ、別にいい…ぜ…」
拒否する訳でもなければ、恥じらう訳でもない。その表情からは読みとれないが、きっとルシアの中ではhalfだからと言い聞かせてるにちがいない。
「勘違いすんな、halfを抱くんじゃねー。ルシアを抱くんだ、おまえだからやりてーと思ったんだ」
「気にすんな、俺が本能で血を欲しがるのと同じだろ。だから雪斗が我慢する事じゃねーよ。主はお前だ、お前なら嫌じゃねー」
迷いの無い瞳は16才と思えないほど大人びてみえた。その青い瞳に吸い込まれるように唇を合わせる。
頬に手を添え角度をかえ何度も唇を吸う。
「っふ、ん…」
甘い吐息で俺の本能は更にルシアを求めた。