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half. ~Sweet blood~
第5章 勉強と、勉強…
フラフラになったルシアを寝かせ寝室を後にした。金色の髪が汗で額にくっつき、頬には涙の乾いた跡が残っていた。
「あーやっぱり俺最低だな」
痛む傷口がルシアの顔を思い出させた。気付けばソファで意識を手放してしまっていた。
背中に違和感を感じ目が覚める。重たい瞼をひらけばルシアが背中に舌を這わせていた…
「わりー起こしたか」
何事も無かったかのような表情で傷口を舐めながら問いかけられる。
「いや…ってか、起きて平気かよ」
「あぁ、大したことねーよ。それより悪かったな、怪我させて。痛かっただろ」
普段血を吸う時にはそんな言葉なんて言ったことなかった癖に、これに対しては謝るんだな。
「それこそ…大したことねーよ」
「そーかよ。それより、これから教えろ…」
「何を?」
「俺あーゆーの知らねーから、やり方教えろ」
「意味分かんねーんだけど」
「だから、てめーが気持ちよくなる方法だよ」
「もう、しなくていい」
何を言い出すかと思えば、俺の気持ちよくなる方法だって?すげー後悔した後に…こいつ何言ってんだよ
「俺…主いねーと生きていけねーから、そーゆー事も知らなきゃいけねーんだろ」
「俺は主だから抱いたんじゃねーよ。ルシアだからしたんだ、お前がしたくないって言ったとこで捨てねーから安心しろ」
「あー、そーかよ」
「お前はそんな事覚えなくいいから、日本語覚えてくれ」
雪斗に抱かれた後…これがhalfなんだと思ったのにな。それでも《捨てない》って言われて俺は今までに感じた事のない気分になった。こーゆーの、なんて言うんだ…