この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
half. ~Sweet blood~
第7章 はじめての、発情…
「落ち着いたか」
「ハァ、あ…うん」
「じゃ戻るか」
瞼を閉じたルシアを再び抱き上げ部屋に戻る。腕の中で寝息をたてるルシアをソッと撫でた…
「あ、おかえり」
起きていた昂はまだベットの中で、何を聞くわけでもなくただ一言「ルシア大丈夫?」とだけ聞いた。
「よく分かんねー」
「まだ早いしもう少し寝なよ」
時計をみれば5時をまわった頃だった。ベットに寝かせ共に横になる。離れないように優しく包み込んだまま…
朝食を済ませルシアを起こし、再び白瀬を探す為に車を走らせる。その間もルシアは後部座席で寝ていた。
「体調でも崩したのかな?」
「そんな感じじゃなかった」
「血欲しがってたの?」
「朝一で吸われたけど収まんなかったみてー」
「そっか、疲れたのかもな」
「多分な…」
昂にはそう言ったが、疲れたんじゃないな。どうみたって発情してただろ、あれは…。
助手席に深くもたれかかる俺は、ルシアの赤く火照った顔を思い出していた。