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half. ~Sweet blood~
第9章 生き方と、別れ…
優しくされて、撫でられて幸せ。
それは本当に感謝している。何不自由ない生活ができるなんて思ってもいなかったから…でもその暖かな手で、俺を壊してください。
それが自分が自分でいられる
唯一の時なんです。
自然で居られるんです。
不安が消えるんです。
「それは達希を息子としてはみていけないって事なのかな」
「俺は貴方の息子であり、愛玩具でいたい」
不自然なままの自分じゃ苦しい。俺は素直でいい子なんかじゃないんだ。本当は汚い欲望の塊…戒められる事でしか、自分の存在価値を見つけられない汚い奴。
貴方の暖かな手が、冷たくなり…
優しさが、冷酷に変わり…
そうされた時愛を感じられる。
「ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。不安だったんだな」
心の中で謝ったんだ。
ユキちゃん、昂…俺は変わった。
汚れた支配の元でしか生きていけない。
そんな俺はもう友達じゃないよね?