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おこごと
第2章 桃鼠
女は、隼人を見、驚きの表情を見せた。が、直ぐに目を吊り上げ、隼人を一瞥すると、隼人の斜め前に男と立った。
フレアのミニスカートから伸びた、形の良い白い細足が隼人の網膜を刺激する。
「杏里、来月は何日があいてる?」
アンリと呼ばれた女の腰にオヤジの腕がまわされる。オヤジ、と思っていた男は、良く見れば俳優のように整った渋い顔をしている。隼人程ではないが、身長もある。
いとおしそうに杏里を見つめる男の手が、杏里の手を包む。
(あいつ、アンリっていうのか。)