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おこごと
第2章 桃鼠
隼人の住むマンションは、20階立ての比較的新しいものだ。立地も良く、ファミリーにも人気だ。

自室のある15階からエレベーターに乗り込んだ隼人は、収まらない頭痛に顔をしかめる。一刻も早く薬を買いたい。
が、そんな時に限ってエレベーターは、14階で止まった。

口を開けたエレベーターに乗り込んできたのは、女とオヤジだ。

頭痛に絶え、何気なく顔をあげた隼人は、危うく声をあげるところだった。

隼人の前には、
昨夜のあの女が立っていた。
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