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偽装結婚~代理花嫁の恋~
第6章 ★Sadness~哀しみ~★
「俺は君を取るに足りないだなんて思ったことは一度もない。むしろ、どんな逆境にいても、いつも明るく咲いて人の心を慰める可憐な花のようだと思った。前向きで優しくて、強いし、ビジネスの分野でもかなりの資質を持っていることは君と話してすぐに判ったよ。君とめぐり逢ったことで、俺は確かに救われた」
由梨亜が形の良い細い眉をつりあげた。
「救われたですって? 随分と都合の良い科白ね。あなたは自分だけが救われたらそれで良いから、私を騙して都合良く利用したの?」
由梨亜が形の良い細い眉をつりあげた。
「救われたですって? 随分と都合の良い科白ね。あなたは自分だけが救われたらそれで良いから、私を騙して都合良く利用したの?」