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可愛いヒモの育て方。
第5章 熱
あれ。思ってたより、決定的なのがなくてあまり参考にならない。
「ああ、でも、友梨香さんとするようになって、女性が年上なの観るの増えたかも。……熟女もの?」
「誰が熟女だ、コラ」
枕で、麻人の頭を一発。
「病人に何するんすかー」
「うるさい」
頬を膨らます麻人の抗議は無視し、私は質問を続けた。
「じゃあ、好きなプレイは? 性癖とか趣味とか」
「えー……、友梨香さんみたいに特殊な趣味ないと思うけど。なんで急にそんなこと聞くんすか? 小説の参考にでもするんすか?」
「いや、違うけど……」
あーでも、それもありかもしれない。いつも女の子目線の話ばかりだったし、たまには、男目線で男の欲望丸出しの官能小説でも。
まあ、それはそれだ。あとで話は練るとして、今は別の目的で、麻人のことを聞いている。
「じゃあなんで?」
「麻人のことを、ちゃんとエッチで満足させたいなって思って」
「……俺を?」
麻人は首をかしげてみせた。
「……今までずっと、私の好きなことばっか、麻人に強要させてたなって気付いて。麻人はどんなエッチが好きなのかなって……」