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可愛いヒモの育て方。
第6章 いざ、温泉旅行へ!
本日は、晴天なり。
ずばり! 妄想日和だ!
「――そうだなぁ。舞台は石造りの洋館。そこに住む美少女には秘密があって、実は美少年愛好家。街で見かける少年を片っ端から捕まえてきて、夜な夜な慰みものにするの。飽いては捨て、また拾い、飽いては捨てを繰り返していると、ある日、今までとは違う、その少女の心を掴んで離さない、究極の美少年に出会ったの」
「究極の美少年て何!?」
「いいから!」
麻人からの横槍を遮り、私の妄想は続く。
「少女は彼に恋をしました。他の男はすべて捨て、彼だけをそばに置いておくようになりました。しかし、少女の少年に対する愛は、徐々に歪み始めるのです」
「いや、美少年集めて慰みものにしてた時点で充分歪んで……」
なおも口を挟んでくる麻人を、威嚇して黙らせる。私はさらに続けた。
「その子を誰にも見せないよう、また、彼にも自分以外の誰も見せないよう部屋に監禁し、その少年の自由を奪い、洗脳しました。アナタはワタシのものであると。しかしまだ、少女は満たされません。少女は少年の全てを、手も足も美しい顔も血肉も骨も臓器も、自分のものにしたいと考えたのです」