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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ
「ほら、ごちゃごちゃ言わずに」
麻人が私にぐいっと顔を寄せ、ローターを目前にちらつかせる。
今日はいつもより妙に積極的だった。
「俺が入れてあげましょうか?」
「自分でするっ」
売り言葉に買い言葉。つい麻人の手から、ローターを奪い取ってしまう。しまったと思った時には遅かった。
「はーいどうぞ」
麻人はあっさりと身を引いた。私はローターを握りしめ、うなだれる。
「こんなの入れたって、気持ちよくもなんともならないよっ。こんな小さいの!」
「だったら別にいいじゃないですか。ちょっとしたお遊びってことで」
「麻人に使いたかったのに」
「だからその後」
「嫌じゃないのか、私の中に入れたやつでっ」
「うーん、まあ洗えば」
このやりとりが面倒になったのか、麻人は私の首の後ろに手をまわし、自分の方へ引き寄せた。
何をされるのかと思えば、キスされていた。最初は触れるだけ。ぽかんとなる私の唇に、二度めは舌を入れようとする。
私は慌てて麻人の胸を押した。
「どした!?」
そういう最中以外で麻人からキスを求められたことはなく、本気で頭でもぶつけたんじゃないかと思った。