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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ
「どしたって……。往生際が悪いから、無理やり入れてやろうかなって思っただけですよ。貸して」
「いい、わかったよ入れてやるよローターくらいっ」
真顔で迫ってくる麻人から逃げるように、私は立ち上がり、自販機の陰に隠れた。
辺りを見回し、人がいないのをもう一度確認する。さすがに、外で性的な何かをしたことはなく、かなりの躊躇いがあった。もし万が一、人に見られたら……。まだ真夜中というには早すぎる時間だし、人の往来があっても不思議じゃない。
私は自販機の陰でしゃがみこみ、浴衣の裾をまくった。下着の中に、そっと指を入れる。
「……っ」
さっき洗い流したばかりなのに、ぐしょぐしょに濡れていた。自分でも驚くくらい。イク寸前でおあずけをくらったからか、麻人とのやりとりのせいか。確かに、これならすぐ入りそう。
もう一度辺りを見渡し、ドキドキ高鳴る心臓を抑え、意を決して持っていたローターを中へと押し込んだ。
ずっと握りしめていたせいで、人肌に温まったローターは、親指くらいであまり大きくないせいもあり、抵抗もなくするりと中に入った。