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可愛いヒモの育て方。
第1章 拘束プレイ
風俗なんて行ったことはないけれど、三十分の拘束プレイで二万八千円とは、だいぶ値が張るんじゃなかろうか。てか高すぎ。
私は麻人の髪に触れた。サラサラした手触りが好きだったから、普通に話しているときでもついいじりたくなってしまう。
「そうだね。ヒモになったら、そういう要求にも応えないとだしね。せっかくなら、私があんたを立派なヒモになれるよう、調教してあげるよ」
「……変態」
「変態で結構」
私は麻人の右手に手錠を嵌めた。
「痛かったりしない?」
「はい、全然」
それなら遠慮はいらないだろう。
顔を上げ、どこに手錠を引っ掛けようか、ちょうどいい場所を探す。
やっぱり柱しかないか。
私はベッドの端の枠の部分に手錠の鎖を通し、麻人の左手にもう片方の輪っかの部分を嵌めた。
これで両手は、完全に使えない。麻人の体は弓なりに、わずかに反れた。白い胸元を突き出すような体勢は、見ていて興奮した。
「なんか、体勢的にちょっときついんすけど」
「拘束プレイだからね」
「ああ、確かに」
一切ムードのない状態でのスタートもどうなのかと思うけど、麻人とはいつもこんな感じだ。