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可愛いヒモの育て方。
第1章 拘束プレイ
「おー……何これ!」
「え? ……うわ、ちょっとあんた何見てんの!」
平和な土曜の昼下がり。君島麻人(きみじまあさと)の声で、彼が使うパソコンを覗き見た私は、思わず悲鳴をあげた。
ディスプレイには、ファイルの奥に隠しておいた小説もどきが映し出されていたからだ。
以前麻人をヒモとして三日間だけ家に呼び、いろいろとイタズラしたことがあった。それを体験談として内緒でネットにアップしていたのだけれど、まさにそれだった。まさか、一番見られたくない麻人本人に見られてしまうとは。パソコンに保存したままだったのをうっかり忘れ、彼にパソコンを貸してしまったのが原因だった。
「どれどれ。『私は飲食店で働いていますが……』」
「あーもう読まなくていい!」
麻人の肩を掴んで無理矢理パソコンの前から追い出すと、麻人はイタズラっぽい笑みを浮かべてあたしの顔を見つめた。
「あーあ。友梨香(ゆりか)さんが変態なのは知ってたけど、まさかこんなものまで書いてたなんて。ホント、悪趣味っすねー。盗撮しようとしたり、変な薬飲ませたり、友梨香さんて普段何してんの」