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可愛いヒモの育て方。
第10章 目隠し

 だけど麻人は観念したようで、しぶしぶとそう言った。

「目、閉じて?」

 麻人が警戒を滲ませながらも、おとなしく目を閉じる。欲情しているせいか、わずかに呼吸が早まっていた。
 私はそっと、麻人の目元にタオルを巻いて、後ろで縛った。ほどけてしまっては困るし、かといってきつく締め付けすぎても目によくない気がする。あくまで視界が奪えれば良かった。

「きつい? 平気?」
「平気……ですけど」

 麻人の頬に触れると、麻人の体がびくっとした。

「痛いの、嫌ですよ?」
「そんなのしないってば」

 いつも可愛いげがないくらい強気で生意気なだけに、そんな言葉にキュンとする。やっぱり、何も見えないのは怖いものなんだろう。

「これから麻人を気持ちよくするんだよ」

 囁いて、麻人の首筋を撫でた。口づける。麻人の手が探るように動き、私の頭を抱き寄せて、自ら舌を絡めてきた。
 そんな麻人の右手を、私の胸元へと誘導する。麻人は下着の上から、感触を確かめるように触ってきた。
 私はそんな麻人の頭を抱き寄せ、胸元へと押しつけた。麻人の荒くなった息が、露出した肌に当たってぞくぞくする。
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