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可愛いヒモの育て方。
第1章 拘束プレイ
「あいつ、なにげに上手いよなぁ」
今日は縛ってしまったからあれだけど、麻人の触り方は上手い。
恋愛経験豊富なんだろうか。
考えてみたら麻人のそっち方面をほとんど知らないし、そっちだけじゃなく、名前と年とバイトをしている時の彼以外、知らないことだらけだ。家族構成、友人関係、どこの大学に行っているのかも知らなかった。
それなのに、ふらりと来て、勝手知ったる様子で居座って帰っていく。ヒモというより、ネコみたいだ。
「ちゃんと躾てあげないと」
つぶやいて、苦笑する。
「友梨香さんタオルくださーい! タオル忘れたー!」
「アホー!」
浴室から聞こえた麻人の声に私は吹き出した。麻人といるのは、気を遣わなくて済むから楽だし、なんだかんだで楽しくもある。
そんなことを考えつつ、タオルを持って浴室に向かうのだった。