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可愛いヒモの育て方。
第1章 拘束プレイ
「まったく、ムードないなぁ。終わったあとは腕まくらとかしながら、優しくキス、くらいするもんでしょ?」
「……ブラだけ引っ掛けて、ベッドに大の字で寝そべってるような女に、ムードも何もないでしょーよ」
「だって疲れた!」
毛布を放り投げてくれる麻人に、そう返す。
「シャワー浴びます?」
「うーん、もう少ししてから」
「なら、先に借ります」
麻人は散らかしたままの自分の衣服を拾い集めた。
「拘束されるのあんまり、とか言って、めっちゃ興奮してたじゃん。またする?」
「……遠慮します。それにあれは、別に手錠嵌められて興奮してたわけじゃなくて……」
そこで麻人が口をつぐむ。私の体をちらりと一瞥し、ふいっと視線をそらした。
「やっぱなんでもないっす」
「……なんだよ! 言いかけてやめんなし」
「ホント、普段色気とか全然ないのになぁ……」
麻人は独りごちるようにつぶやいて、そのまま浴室へと向かっていった。
その姿を見送り、私も天井を見上げる。ふいに思った。