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可愛いヒモの育て方。
第4章 ○○のオモチャ屋さん
すっかり真夜中とはいえ、部屋に戻ってシャワーを浴びると、目は冴えてしまった。飲食店で働いていると、時間が不規則だから困る。
翌日は昼過ぎからの出勤。まあいいかなと、私はさっき彩乃に貰ったカタログを開いた。
表紙は文字のみの、シンプルなデザイン。パラパラとページをめくると、おなじみのオモチャからあまり見覚えのないものまで、写真と商品名、性能の解説付きで載っていた。
時々、いち押し! なんて書かれ、強調されている商品もある。店が店だけに、男性に使うのが前提の商品も多かった。
「こんなんもあるんだ」
オモチャの類いはあまり使ったことがなかったけれど、使い方を想像すると、たぎる。
「ほんと、こんなの扱う店にいて、なんでエッチ大好きにならないんだろ、彩乃は」
彩乃の経験人数は、多分二人くらいだ。高校から付き合っていた彼氏が一人。別れて、次の彼氏がもう一人。
結局その人とも別れてしまい、ここ一年くらい、彼氏はいないらしい。今は仕事が忙しくて作る暇もないとか。
だったら遊べよ、と前に言ったら笑って拒否されてしまった。