この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第5章 熱

 それに、彼の体は服越しにでもわかるくらいに熱を持っていた。麻人の頬に手の甲を当てる。

「……ヤバ」

 朝よりも、ずっと熱かった。

「熱、かなり上がってるんじゃないの? ちゃんと計った?」

 麻人は弱々しく首を振った。
 とりあえずベッドに寝かせようと思い、彼の片腕を私の肩にまわして立ち上がらせた。
 耳元で、せわしない呼吸音をさせながら、麻人が言う。

「友梨香さん、トイレ連れてって」
「はいよ」

 もうほとんど担ぐような状態で、トイレまで連れていった。
 そのままベッドに寝かせ、体温計をセットする。

「ねえ、ポカリ飲める?」

 ペットボトルのキャップを外し、差し出すと、麻人は上体を起こしてポカリを受け取った。
 意識はあるものの、動作の一つ一つが気だるげで、みるからにつらそうだった。

「大丈夫?」
「はい」

 熱のせいか、瞼が腫れぼったく、目も潤んでいた。
 買ってきた保冷湿布も、額に貼ってやる。その頃には体温計も鳴り、確認すると三九.六度もあった。

「高っ! これ、ほんとに風邪……? インフルとかじゃないの?」
/292ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ