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可愛いヒモの育て方。
第5章 熱
「友梨香さん……」
「ん?」
「触って」
しゃぶっていた指を、麻人は口から離した。麻人の唾液で濡れて、銀の糸を引く。
「いいよ。どこを?」
私は麻人の髪を撫でながら、なるべく穏やかに聞いた。今日は自分の欲求は封印し、麻人が望むようにしてあげようと決めた。
言葉にするのが恥ずかしいのか、私の手を自分の股関へと導く。
私は黒いジャージ越し、麻人のに触れた。興奮はしていてもやっぱり硬くはなりづらいようで、柔らかいままだ。手のひらでさするようにすると、麻人の体がピクピクと震える。
甘ったるい吐息を吐き出しながら、キスをせがんでくる。私はそれに応じ、麻人の唇を舐めた。乾いた部分を潤すように、舐めて濡らした。
麻人の様子を窺いながら、麻人のを触る力を強める。ズボンの中に手を入れ、直接触った。
「ふ……っ、うう……」
麻人が苦しげに、頭を振った。唇を離すと、ぶるりと体を震わす。
「つらい?」
麻人は首を横に振った。
「気持ちいい?」
「……はい」
薄く目を開いて頷いた。いつもよりも無防備で、快感に従順な姿は見ていて可愛かった。