この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かわいい狼くん
第10章 近付く影
『もぉ!ビックリしたよ〜…
でもよくここだってわかったね?』
「当然じゃん!」
抱き締めながら頬を摺り寄せる彰斗
「あ、そうだ!
今夜花火上がるでしょ?
一緒に見よう?」
『あ、うん!
私も一緒に見たいなって思ってたの!』
「約束ね!
7時に屋上で待ってる!」
『うん!約束ー!』
「それにしても…」
彰斗は急に真顔になり
心の猫耳に触れる
『なぁに?』
「この格好は良くないな…」
『えっ…やっぱり怖くない?』
「そうじゃなくて…可愛すぎ…
俺以外の男には見せたくない」
ドキっ…
真剣な目で見つめられ
心の胸は高鳴る
あ…///
私今…キスしたいなんて…思っ…
チュッ
思った瞬間唇が重なり
すぐに離れた…
『っ…///』
「続きは…後で…ね」
微笑みながら
心の唇に指を当てる彰斗
キュンっ…///
「クス…さっきから、そこの
フランケンシュタインさんが怖いから…」
『え?』
心が振り向くと、
フランケンシュタインが
ワナワナと震えながら立っている
『…柊くん?!』
「それじゃあ、ココ!
後でねー」
彰斗は手を振り
出口へと消えて行った…