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かわいい狼くん
第10章 近付く影


『もぉ!ビックリしたよ〜…
でもよくここだってわかったね?』


「当然じゃん!」


抱き締めながら頬を摺り寄せる彰斗


「あ、そうだ!
今夜花火上がるでしょ?

一緒に見よう?」


『あ、うん!
私も一緒に見たいなって思ってたの!』


「約束ね!
7時に屋上で待ってる!」


『うん!約束ー!』


「それにしても…」


彰斗は急に真顔になり
心の猫耳に触れる


『なぁに?』


「この格好は良くないな…」


『えっ…やっぱり怖くない?』


「そうじゃなくて…可愛すぎ…
俺以外の男には見せたくない」


ドキっ…


真剣な目で見つめられ
心の胸は高鳴る


あ…///
私今…キスしたいなんて…思っ…


チュッ


思った瞬間唇が重なり
すぐに離れた…


『っ…///』


「続きは…後で…ね」


微笑みながら
心の唇に指を当てる彰斗


キュンっ…///


「クス…さっきから、そこの
フランケンシュタインさんが怖いから…」


『え?』

心が振り向くと、
フランケンシュタインが
ワナワナと震えながら立っている


『…柊くん?!』


「それじゃあ、ココ!
後でねー」


彰斗は手を振り
出口へと消えて行った…

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