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かわいい狼くん
第10章 近付く影
『ん〜無いなぁ…』
1人携帯を探す心
今日歩いた道を探しながら歩いていた
外はすっかり暗くなり
花火が上がる時間が迫ってきていた
『花火始まっちゃうよ〜』
「どうかしたの?」
焦る心の後ろから
声がした…
『九条くん!
えへへ…携帯無くしちゃって…』
「手伝うよ」
『え!だ、大丈夫だよ!
花火始まっちゃうよ?!』
「2人で探した方が早いだろ?
ほら、捜そう?」
『ありがとう…』
2人で探しながら歩き、
教室まで戻ってきた…
「ないなぁ。
やっぱり教室じゃない?」
扉を開けると
教室にはもう誰も居なかった…
すると外からドーンという
大きな音が響いた
『あ…花火…』
彰斗くんと約束したのに…
目に涙を溜める心
「…桜井さん…探そう?」
グス…
『…うん』