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かわいい狼くん
第11章 闇の中
気がつくと、
ふかふかのベッドで横になっていた…
『あれ…保健…室?』
「心…目が覚めた?」
その声にハッとし、
声がする方を見ると彰斗がいた
『あ、彰斗…くん…どうして…』
「心、教室で倒れてたみたいなんだ。
無事でよかった…
ちょっと待ってて!」
すると彰斗はカーテンの向こうへ行き
誰かと話している
カーテンが開かれ、
そこには保健の先生と沙羅と柊がいた
「桜井さん、大丈夫?
多分貧血だと思うんだけど…
少し熱っぽい気もするから
帰ったらすぐに寝ること!」
『あ、はい…』
「心ー!ビックリしたよぉ!
もう大丈夫?!」
沙羅が心に抱きつく
『うん、平気…ありがと沙羅ちゃん…
柊くんも』
「ったく、心配かけんじゃねーよ」
そう言って微笑んでいると
もう1人居ることに気付いた
その人物を見て心は固まる…
「桜井さん、大丈夫?」
春樹だった…
「九条くんが倒れてるの見つけて
ここまで運んでくれたんだよ!
ちゃんとお礼言っときなよ〜」
『あり…がと……』
「良かった、もう大丈夫そうだね。
それじゃ俺は帰るよ!
また明日ね…桜井さん…」
春樹は意味深に微笑み
帰っていった…
「ココ?…どした?」
彰斗が心の顔を覗き込む
『あ、な…なんでもないよ!
ちょっと疲れちゃったのかな…えへへ』
「…そう?
今日は帰ったら休もう?」
『うん…』
そして沙羅と柊とも分かれ
2人は家に着いた