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かわいい狼くん
第12章 囚われたうさぎちゃん

「無茶しすぎたな…」
隣でぐっすり眠る心をみつめ
ボソリと呟く彰斗…
心…ごめんな…
これからは俺が守るって決めたのに…
あの時のように…
悲しい顔させないって決めて来たのに…
彰斗は1枚の写真を見る
"あきちゃん!
ずっとココが守ってあげるからね!
そんな悲しい顔しないで…?"
蘇る記憶に切なく歪む眉…
『ん…あきと…くん』
っ…!?
『ん〜……』
寝言…か…
「いつか…思い出してくれるのかな……」
もう俺しか知らない過去…か……
ふっと切な気に微笑みながら
心の髪を優しく撫で、
写真をしまい眠りについた…

