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第13章 悲しみの欲

『ねぇ、お兄ちゃん！勉強教えてー！』



「またかよ…授業ちゃんと聞いてんの？」



瑠璃は何かと俺に甘えてくる…
まぁ親も帰ってこないんじゃ仕方ないことか



しかし…
俺は自分の気持ちを抑えるのに必死だった


瑠璃は血は繋がらないが妹だ…
この関係を壊してしまいたくはない



だから俺は極力…
自ら彼女と接するのを少なくしていた



『ねぇーお兄ちゃん、この問題！』


「はいはい、わかったから座れ…」



だが…瑠璃はこうして何気なく近付いてくる


俺が頭の中で何を考えているのかも知らずに
無邪気な顔で甘えてくる…




俺は瑠璃の為に
その感情を決して出してはならない…！