この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かわいい狼くん
第13章 悲しみの欲
それから、瑠璃は
あまり俺の部屋に来なくなった…
これでいい…
[コンコン…]
すると小さな音で
ドアがノックされた
ドアをあけると瑠璃が立っていた
「まだ起きてたのか…どした?」
『眠れなくて…一緒に…寝て?』
大きな瞳で見上げられ
俺の心臓はうるさく鳴り響く
「ったく…」
少し広いベッドに少し間を空けて
2人で横になる…
まるでおあずけだな…
俺が眠れない。
壁の方を向き俺は目を瞑った
ゴソゴソと布団が動いたかと思うと
背中に温もりを感じた…
「っ…!?
瑠璃…?」