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かわいい狼くん
第15章 再会
圭吾と一緒に入ってきたのは
ブロンドの髪に透き通るような
ブルーの瞳をした男の子だった…
「アル!」
彰斗は驚き立ち上がる
「久しぶりだね…彰斗」
ん?
彰斗くんの知ってる人…?
目を丸くして固まる心の肩に
絢香がポンと手を置く
「ふふ…あの2人は幼馴染なのよ、
あの子はアル・ウェイフランよ!」
『幼馴染…』
するとアルは心に気付き
ニコッと笑いながら近付いてくる
目の前に来るとアルは手を差し出す
「心、だよね?よろしくね」
『あ!は、初めまして!よろしく…
あれ…?日本語…』
「初めまして…か」
アルがボソリと呟く…
『え…?』
「いや、なんでもないよ。
僕はハーフなんだ。
母が日本人だから、日本語で大丈夫だよ」
『そうなんだぁ!私、英語話せないから
どうしようかと思っちゃった』
そんな2人の様子を見る
彰斗の顔は少し曇っていたのを
心は気付いていなかった……