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かわいい狼くん
第16章 幼い記憶
「っ…ここちゃん?!」
「あっ、あきと!」
彰斗はアルの呼び止める声も聞かず
少女のもとへ走り出す
そして俯きながら小さな女の子と話していた少女は
目の前に来た影に気付きゆっくり顔をあげる
その少女は紛れもなく心だった…
「やっぱりココちゃんだっ…!
意識が戻らないって聞いて心配したよ!
もう大丈夫なの?!」
息を切らしながらものすごい勢いで話す彰斗を
不思議そうに眺める心
「あ…あの、あなただぁれ?」
「え…」
予想もしない言葉が返ってきた事に
彰斗が固まっていると
こちらにやってきたアルが声をかける
「心…」
その様子を見ていた女の子は心に話かける
「このおにいちゃんたち、
おねえちゃんのおともだち?」
すると心は首を横に振った
「わから、ない……」
「「っ…?!」」
その言葉に2人は目を見開く