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かわいい狼くん
第18章 動き出す時間
穏やかな気分でいると
隣にいるアルが口を開く
「心、聞いてもいい…?昨日言いかけた事」
『え…?…あ……」
昨日の夜の事を思い出した心は
表情が曇らせる
「…大丈夫だよ。
ひとりで抱え込まないで?」
『う、ん…』
心はゆっくり話し始めた
いきなり見たこともないシーンが頭を過り
その瞬間ひどく頭が痛くなる
そしていつも何かがひっかかるような
感覚があること
全てを話した
話終えた心がアルの顔をそっと見上げると
アルは何か考えているようだった。