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かわいい狼くん
第3章 ご褒美ちょうだい?
クチュクチュ…チュル


容赦無く、けれどとても優しく絡まる舌に
彰斗の服をキュッと掴む心



『…ん…ふぁ///』


なに…これ…
身体の力が抜けていく…



チュパ…


『…ぁ…』


唇が離れてしまった事に
思わず声が漏れてしまった…


カァー///と赤くなり俯く心を
愛おしげに見つめる彰斗



「クス…気持ちよかったの…?」


『そ…んな…こと///』


「嫌いに…なった?」


突然の悲しそうな声にパッと顔をあげる心


嫌いなんかじゃない…


それに…なんで?
嫌なんて思わなかった…


むしろ…


そんな事を考えて黙りこむ心
彰斗は溜め息混じりに言った



「やっぱり嫌いになったんだ…」


『ち、違っ…!』


「ほんとに…?怒ってない?」

『う、うん!』

「許してくれる?」

『う、うん!』

「僕の事、好き?」

『う、うん!』

「じゃ、これからもいっぱいしよ?」

『う、うん!』



………あ…れ?

今…なんて



「やったぁー!ココ大好きー!」


『ちょっ…///』


「約束だよ♪それじゃ、おやすみー」

彰斗はそう言うと
自分の部屋へと戻って行った…


…どうしたらいいのー?!///



まんまとかわいい顔をした狼くんの
甘い罠にハマってしまった心だった…


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