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かわいい狼くん
第6章 意地悪な狼くん
『2人はなんであんなに
仲が悪いのかなぁ…?』
心は隣で寝転ぶ沙羅に話かける
「ん~難しいね~
ま、そのうち仲良くなるって♪」
う~んと納得いかない様子の心に
今度は沙羅が問いかける
「ところでさ、心と彰斗くんって…」
言いかけただけで
みるみる顔を赤くする心を見て
沙羅は確信した…
「やっぱり…弟以上の関係に
なっちゃったか」
ニヤニヤして心を見る沙羅に
心は布団で顔を隠しながら頷いた
『沙羅ちゃん…わかってたの…?///』
心が聞くと、沙羅は
キョトンとしてすぐに笑い出した
「あんた達見りゃわかるでしょー!
柊には気の毒だけどね」
『え、なんで柊くん?』
「あ~なんでもない!」
不思議そうな顔をする心に
沙羅はグイッと近付き、
「で、もうヤッちゃった?」
『え、ヤるって…なにを?』
「…なにをって。エッチに決まってんじゃん!」
『なっ…!///』
「その様子じゃまだなのね…
あ!そっかそれで彰斗くん…クスクス」
1人でなにやら納得して笑い出す沙羅
心はなにがなんだかわからない
私らがお邪魔しちゃったから、
彰斗くん不機嫌だったんだね…フフ
それにしても、柊には
可哀想なことしちゃったな~
沙羅がころころ表情を変えて
何か考えている
心は不思議そうに沙羅を見ていた
「あ、そうだ!
明日買い物行こうよ!」
『へ?うん、明日は彰斗くんもいないしいいよ~!』
「よし、決まり♪」
そして2人は眠りについた…
その話を偶然にも
ドアの前で聞いていた柊…
「弟…以上の…関係?」
ショックで動けず
柊はしばらくその場で佇んでいた…