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かわいい狼くん
第9章 迫る想い
「ねぇ、ココ…
最近なにかあった…?」
ドキンっ!
『えっ?!な、なにも…』
ベッドで心を抱き締めながら
彰斗は口を開いた…
この頃心の様子がおかしいと
気になっていた彰斗
オドオドする心をみて
やっぱり…と息を洩らす
「なにも…なくないよね…?」
俯いて黙る心の頭を
優しく撫でる彰斗…
「最近ずっとぼーっとしてる…
なにが…あったの…?」
心は重い口を開き、彰斗に話した…
「…手紙……」
『黙っててごめんなさい…
心配…かけたくなく…て』
彰斗は微笑み優しく心を抱き締める
「大丈夫…俺が守るから…
だから…もっと頼って?」
『うんっ…』
それから心は安心したように
彰斗の手を握ったまま眠りについた…
彰斗は寝息をたてる心の髪に指を通し
その寝顔を見つめていた