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かわいい狼くん
第9章 迫る想い


翌日、心たちの教室は賑わっていた…



『お化け屋敷なんてやだよ〜』


「えー絶対楽しいよ!
お化け役だよ?怖くないじゃん」


この日、もうすぐある文化祭の
出店を各クラスの代表がくじ引きで決めた

心のクラスはお化け屋敷になった…


「ごめんね、桜井さん。
俺くじ運悪くて…」

そこに居たのはクラス代表の
九条 春樹(くじょう はるき)だった


『あっ、全然平気だよ!
頑張る!』


「ふっ…良かった。
頑張ろうね」


春樹はニコッと微笑み
また戻って行った




「九条くん、相変わらず爽やかだね〜」



「はっ!ただ顔と頭が良いだけじゃねーか。」



「そうそう、あんたと違ってね〜」



「あ?」


心が苦笑いしながら
柊と沙羅のやりとりを見ていると
また視線を感じた…



辺りを見渡すが…

『誰も…見てない…』


すると先生が声を上げる


「よし!じゃあ次は自習にすっから
皆で担当決めとけよ〜」


先生が教室を出て行くと
春樹が教卓に立つ


「えっと平等に…という事で
くじ引きで決めようか?」


そして順番にくじをひき係りが決まった

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