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うちの執事は完璧です
第5章 身体検査
今度は座るやつじゃなくて、立ったままするやつだった。


「ここに立ってください。決して膝は曲げないでくださいね。それでは、前屈をお願い致します。」


息を吐きながら前屈した。


「25cmですか。素晴らしいです。」

「本当?ありがとう。」

「次に、開脚のやわらかさを測ります。まずは床に座ってください。それでは開脚出来るだけ開脚をお。」


私はできるだけの開脚をした。

すると、翔は私の足に大きな分度器をあてて、角度を測定していた。


「120度。柔らかくていいですね。次は立ってから開脚をお願い致します。」


私は立って開脚した。

翔は床から私の股のところにかけて1m定規をあて、長さを測っていた。


「ちょっと...!!」

「申し訳ありません。少しだけご辛抱ください。」


私から見ると、翔が私の股をガン見しているようにしか見えない。


(恥ずかしすぎる...!)

「28cmというところでしょうか。ありがとうございました。」

「次に、肩の柔軟を測定致します。右手は上から、左手は下から伸ばして、背中で手を繋いでください。」


そんなこと人間にできるの!?

と、思ったが、やってみると、意外とできるものだ。


「しっかりと繋げていますね。反対もお願い致します。」


左手を上から、右手を下から伸ばし手をつないだ。


「しっかりと繋げています。大丈夫ですね。」


また、翔が微笑んだ。
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